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いちのすけえん

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落語家、春風亭一之輔の日記。寄席定席、その他落語会の出演情報。

其の弐 いろいろかんがえる。

新宿交互最後の日。客席には目の不自由な方の団体。こうゆう時我々はあらかじめそっち系の噺は避けることになっています。たとえば、盲人が主人公の噺とか盲人をからかう噺とか…。
気にし過ぎかな、とも思うくらい。かえって、盲目の方にはそういう噺が聞きたいとおっしゃる方もいるそうです。「私が行くときはいつもそういう噺が出ないんですが何故でしょう?」と盲目のファンの方から聞かれた師匠もいるそうな。返答に困った、と云ってました。

ネタを選ぶ時、噺の題材が完璧にソレなら避けやすいんですが、中には会話の中にフテキセツなやり取りが不意に出てくる噺もあります。べつにいいかなーとも思うんですが、自分がいいと思っててもねぇ。「ばかにしてる!」って怒られたら悪いのはこっちです。やっぱり気をつけます。

今日は三日連続『鮑熨斗』受けもいいので気分よくやってたら途中にでてきましたー。
ジンベエさんと魚屋さんの会話
〜略〜
「親方。これなーに?目ん中、藁ぁつっ通して団体でつながってやがる。これ痛くないのかね?」
「痛かねーよ、死んじゃってんだから!」
「なにこれ?」
「目刺しだよ!」
〜略〜
この前の段階で気がついてその場で抜きましたけどねぇ………。このブログ読んでる人!そんな人少ないと思うけどこれどう思います?私、考え過ぎでしょうか?

別に無理に云わなくてもいいようなクスグリだしねぇ………。

これも過度な自主規制かねぇ。ただ『団体で』ってぇのが生々しいよなぁ。やはりこれは聞く人によっては、ヤな気分になりかねないかもなぁ……。

いろいろ考えさせられる秋の夜長です。
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by ichinosuke1nosuke | 2005-10-28 21:26 | らくご

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